鎌倉殿の穏やかな1日に心が痛む

相も変わらず鎌倉殿にドはまりの日々。

昨日の鎌倉殿は、誰も死ななかったけど、もの悲しいお話しだった。

 

●義時が完全に闇落ち。鎌倉殿に対して要望通らなかったら「じゃあ私、必要ないんですね。辞めますけどいいんですか?」「あー、だから、私の言う通りにしていればいいんですよ、あなたは何も口出すことない。」と。

→ 会社でいえば、いままで自分の味方だと思っていた優秀なおじさん部下が、急に若い三代目社長にパワハラ!!実朝さんから見たら、悲しくて仕方ないと思う。実朝さん、このときまだたぶん20歳くらい。義時小四郎さんにも考えがあるんだろうだけど、大人なんだからイライラしないでちゃんと理由を話さないと・・・。こういうすれ違いの対話って悲しい。

●その実朝さんは、実は泰時さん(男性)が好き。たぶん年齢的に10歳くらい自分より上。でも、立場もあるし、そもそも同性好きだなんていえないし、世継ぎ問題あるし、ずっとずっと一人で苦しんでいる。それをなんと奥さんの千世さんにカミングアウトするが、奥さんが、受け止める。

→ なんというか、どうしたらいいのか。京都からやってきた千世さんは、世継ぎを生むことが人生の中で最重要な仕事だったはずだけど、それを捨てても実朝さんを支えようとしているわけで。周囲に「世継ぎができないの、あなたのせい」と非難され続けるのわかっていて。(1000年経ったいまの時代も、子供ができないはだいたい女性のせいにされるんだから・・・さらに立場的にも。いわずもがな。)でもそれでも旦那さんのことが好きなのだなあ。

●実朝さんは、このドラマの中では、とても心がキレイ。和歌の件で三善さんによりそったり、乳母から無理やり面接をさせられたソバメ候補さんに「このまま帰ったらあなたが悪く言われるから、少し話しましょう」と気遣ったり。相手の立場を常に思いやっている。

→ このハイレベルな人格が、高貴な人のDNAなのかな。でもこのやさしさが、後々悲劇を生むのかな、、と考えたりして。

 

タイトルが「穏やかな一日」だった。

たしかに誰も死ななかった4年間のお話し(を1日にまとめてみました的な)。

これって、現代の日常にも、よくあることだから、「穏やかな一日」なのかな。