鎌倉殿で考える「ボタンの掛け違い」

先週の鎌倉殿は、第一話から出ていた和田義盛さんがいなくなってしまった回だった。

「和田の乱」は歴史上のできごとで、わかってはいたのだけど、和田さんが大河ドラマ内で、完全に「癒しキャラ」になっていたために、串刺しになったシーンを見て、ショックから立ち直れないまま1週間が過ぎてしまった・・・。

源実朝が、あのシーンで「義盛、お前は悪くない」とか言うのは、気持ちはわかるけど、御所に火をつけたりしてる義盛軍団に対して、そんなこと立場上言ってはいけないのだと思ったし。

そもそも、謀反起こしたの自分の身内なのに、しつこく許しを請う和田義盛も、もっとやりようはあったと思ったし。

もちろん、実朝さんの前で和田さんを串刺し見せしめにする小四郎義時(+三浦)も、どうかと思ったし。。

 

大河ドラマと、実際は、状況が違うと思うけど、結局、なんらかの「ボタンの掛け違い」で、このような悲劇が繰り返されたのではないかと思う。

 

その「ボタンの掛け違い」って、現社会でもよくある、、

だいたいにおいて、「ボタンの掛け違い」って、各々の「発言」が、自分の発言の意図とは関係なく、周囲にどうとらえられるか、で、起こると思う。

たとえば、AさんBさんCさん、3人各々考えがあって、たとえば目的はだいたい同じだとしても、各々が何かの行動を起こし、その行動が、予期せぬ方向へ進む。

Aさん上司が、BさんとCさんの部下と一緒に働いているとして。

Bがたまたまよい業績を上げた。そのときA上司には、周囲を見る余裕があったので、Cもいるところで、Bを誉める。「Bさんすごいね!!」。

ちなみに、Cも先日よい業績を上げたが、A上司はそのとき多忙だったので、Cに声をかけていない。

(ちなみに、業績は給与に反映されるので、BもCも給与が上がる、として、、)

それを聞いていたCは「自分はBさんと同じくらい働いたが褒められてない」と思う。

これにより、勝手に、Cは、A上司を好きになれなくなる。

また、Bに対してなんらかのモヤモヤが発生する。

これがBに対してライバル心になっていい方向に進めばいいけど、勝手にイライラしてCは自虐的になるかもしれないし。

また、この場合、ほんとは、A上司は、Cに対しても、良い業績を上げたときに皆の前でほめればよかった。でも、過去は変えられないし。

または、Bをほめるとき、「Cもすごかったね!」とか言えばよかったかもだけど、とってつけっぽいし。

A上司は単にうれしかっただけなのに、人間関係がおかしくなる。。

 

よくあること。よくあること。